課題 >> 4. 「論理」 を読んでください。

論理

論理という主題に関しては、少なくとも3千年前から議論が続いていますが、データを使って仕事をする人々にとって本当に役に立つような突破口は、いまだ見出されていません。 

「論理」とは、論理的に思考するという主題を意味します。 過去、幾時代にもわたって、それを科学に分類しようと試みてきた人たちがいました。 しかし、それは見せかけであり、誇張であるとして、切り捨てられることもあります。 

もし、そのような「科学」があれば、人間は思考できるはずです。 しかし、現実にはできません。 

論理というその言葉自体が、全く近付きがたいものです。 論理についての教科書を読もうものなら、それを理解しようと努力してすっかり気が変になってしまうでしょう。思考する方法を学ぶどころの話ではありません。 

それでも、論理あるいは論理的に考える能力は、組織者や管理運営者にとっては極めて重要なものです。 もしそういった人が明確に考えることができなければ、正しい決断を下す上で極めて重要となる結論に到達することもできないでしょう。 

多くの官庁、政府、社会、グループがこの論理の不足につけ込み、非常に長きにわたって権益を保持しています。 考えたり、論理的に判断することのできない人々は、嘘や悲惨な大義名分に容易に操られてしまいます。 

こうして、論理は支持を受ける主題にはならず、むしろその逆だったのです。 

西洋諸国の学校でさえ、幾何学は「そのように考えるもの」として勉強しなければならない、と生徒たちに納得させようとしてきました。 もちろんそんなことはありません。 

管理運営者やマネージャー、職人や事務員であっても、論理にはそれぞれ、かなりの用途があります。 もしこれらの人々が論理的に判断することができなければ、コストがかかり、時間も無駄にするような間違いを犯し、組織全体を混沌と忘却の彼方に追いやってしまいかねません。 

彼らが取り引きしているものは、データであり状況です。 彼らが自分たちの行くべき道を完全に観察し、考えることができなければ、間違った結論に達し、不適切な行動を取ることにもなりかねません。 

現代人は、数学が論理の役割を果たすことができると考えており、この哀れを誘う見当違いな信頼のおかげで、その人を取り巻く状況の多くが混乱へと向かっています。 人間の問題の複雑さと、そこに含まれるおびただしい数の要因の前には、数学は全く役不足です。 

コンピュータはせいぜい、知性に対する松葉づえでしかありません。 しかし今日のメッキで飾ったような文明では、コンピュータに子供じみた信頼を寄せています。 コンピュータが少しでも役に立つかどうかは、コンピュータに質問をし、その解答を読み取る人に懸かっています。 そして、それが行われたとしても、それらの解答はしばしば大混乱したばかげたものなのです。 

人間およびコンピュータ設計者が、本物の論理の法則を十分に理解していないのですから、コンピュータは考えることができません。 コンピュータに偽りのデータがひとつ取り込まれると、人は完全に間違った答えを受け取ることになります。 

もし経営や作業のラインに関わる人々が論理を理解していなければ、その組織は脱線してしまい、立て直して活動を続けるためには途方もない非凡な才能が必要となります。 

支配者や指導者、そして民衆に論理が欠けていると、文明全体が消滅することになります。 

ですからこれは、非常に重要な主題なのです。 

論理を解き明かす

サイエントロジーには、論理を解き明かす方法も含まれています。これは一大躍進であり、決して小さなウィンではありません。これによって、手に負えず、ほとんど実行不能な主題を単純なものへと変えることができるなら、状況に応じた正しい答えをずっと頻繁に得られるようになりますし、組織や文明はさらに効果的なものになります。 

その一大躍進とは、単純なものです。

物事が非論理的になる道筋を明確に打ち立てることにより、何が論理であるかを明確に打ち立てることができる。 

言い換えれば、何が物事を非論理的、あるいは非合理的(あるいはお好みであれば、狂気の状態)にするのかを把握すれば、何が物事を論理的にするのかを考え付くことができるようになるということです。 

非論理

情報の中継または状況が非論理的になるには、いくつかの特定のパターンがあります。 これらが、ある状況について人に不正確な考えをもたらすものです。 そうしたさまざまなパターンは「アウトポイント」と呼ばれます。それは事実として差し出されたものの、実際には非論理的であることが判明するようなデータのことです。 そのひとつひとつを以下に説明します。

省略されたデータ

どのようなものであれ、省略されたものはアウトポイントです。 

これは、省略された人、省略されたターミナル(コミュニケーションを送り、受け取り、中継する人のこと)、省略された物体、省略されたエネルギー、省略された空間、省略された時間、省略された形態、省略された順序、あるいは状況そのものが省略されることさえあり得ます。 そこにあるべきなのに省略されている可能性のあるものは何であれ、アウトポイントなのです。

これは疑いなく、最も見過ごされているアウトポイントです。そこにないために、直接注意を引きつけることがないからです。 

省略されたデータ

変えられた順序

出来事であれ、物体であれ、大きさであれ、順序の間違っているものは何であれアウトポイントです。 

3、7、1、2、4、6、5という数字の連続は、変えられた順序、あるいは間違った順序です。 

一続きの行動の2番目のステップを1番目のステップを行う前に行うと、どのような一続きの行動ももつれたものになりかねません。 

アウトした状態の最も基本的なものは、順序が全くないというものです。 (「アウトした状態」とは、何かが正しくないか間違っている、または見付からないという状況や状態のこと。) これは固定観念につながるものです。 これはまた、「分裂」と呼ばれるある種の狂気においてもはっきりと現れます。 互いに関連のあるものや類似しているものが連続的なものであると見なされないのです。 このような人たちはまた、明白な順序に何の関わりもなく、対象となっているものについてあちこち跳び回ってもいます。 分裂とはその極端なケースであり、このケースでは関連のあるものがそうとは見なされず、関連のないものが関連していると見なされるのです。 

「順序」とは、空間あるいは時間、またはその両方の中を線状に(一本の線の形で)進むことを意味します。 

順序を成しているべきなのにそうなっていないものは、アウトポイントです。 

「順序」を成していないのにそうなっていると見なされているものは、アウトポイントです。 

逆になっている順序は、アウトポイントです。 

変えられた順序

時に最も骨の折れる仕事は、今は見えなくとも将来必然的に起こることを、別の人に示すことです。 つまり、事の成り行きです。 「自分の座っている木の枝をのこぎりで切り落としたら、あなたは当然落ちてしまいますよ」ということです。 警察は、順序という概念を持ち合わせていない人たちに、このような考えを叩き込もうと試みることがよくあります。ですから、罰による脅しは品行の良い市民には効果的ですが、犯罪者には全く効き目がないのです。彼らは大抵の場合、順序立てて物事を考えられないがゆえに犯罪者となっているからです。彼らは単に固執しているのです。 「人を殺したら絞首刑だぞ」というのはひとつの順序を示しています。 復讐に固執している殺人者は、順序立てて考えることができません。 適切な結果を得るためには順序立てて考えなくてはなりません。 

したがって、変えられた順序を目にする機会は、人が最初に想像するよりも遥かに多いのです。なぜなら、順序立てて考えられない人たちは、自分たち自身の行動や活動領域にある変えられた順序が見えていないからです。 

順序を目に見える形にし、注意を移行させる練習を行うことによって、これをすっかり解決し、それをひとつの能力として回復させることができます。 

ある作家の指摘によれば、映画やテレビは、注意を固定させ、移行できなくさせるものです。 子供たちをテレビで育てていたら、その結果として、順序を変えたり、順序というものを全く考えない傾向を持った人々を生むことになるかもしれないのです。 

抜け落ちた時間

記されるべきなのに記されていない時間は、「抜け落ちた時間」というアウトポイントです。 これは省略されたデータの特殊なケースです。 抜け落ちた時間はことさらひどい影響を及ぼすもので、最終的には全く狂気じみた状況になってしまいます。 

抜け落ちた時間

1814年のニュース会報と1922年のものを、時の指定のないまま続けて読むと、時を指定しない限り、解決できない錯乱状態が生じます。 

ある状況を要約した報告書が、半年以上にわたる数々の出来事を含んでいるのに、そのことが述べられていなかったら、現状にそぐわない反応が起こりかねません。 

狂人の場合には、「現在」が抜け落ちた時間です。そうした人は付きまとう過去に置き去りにされているのです。 狂人の集団に「現時点に来てください」と言うだけで、何人かは奇跡的に「回復」するでしょう。 そして痛みや苦痛のあった正確な日時がわかれば、多くの場合、それによってその痛みや苦痛は消えるでしょう。 

時間に関する逸脱(非論理性)は極めて強烈なものであるため、抜け落ちた時間は十分にアウトポイントと見なされるに値します。 

矛盾するふたつの事実を耳にした時には、そのうちのひとつあるいは両方が嘘です。 

プロパガンダやその種の活動は嘘を専門に扱い、大きな騒動を引き起こします。 

故意であっても、そうでなくても、嘘はアウトポイントです。 それは間違いかもしれませんし、計画的な、あるいは防衛のための嘘かもしれません。しかしそれでも、それはアウトポイントなのです。 

偽りのものは何であれ、このアウトポイントと見なされます。 偽りの存在、ターミナル、行為、意図、何であれ実際のものと違っているものは嘘なのであり、アウトポイントです。 

作り事(フィクション)は、何か他のものであることを装っていないなら、当然ながら嘘ではありません。 

したがって、嘘とは「実際の姿とは別のもの」あるいは「それが表しているものとは別のもの」を意味します。 

何かがこれこれであると述べられた、あるいは形として表された時に、それが実は別のものであり、したがってアウトポイントであるということを確かめるのに、真実や現実の哲学的な定義付けを気にかける必要はありません。 

変えられた重要性

重要性の度合いが、その実際の相対的重要度よりも高いものに、あるいは低いものに変えられていれば、いずれの場合もアウトポイントです。 

何かに対して、そのものの持つ重要性よりも高い重要性が与えられることがあります。 

何かに対して、そのものの持つ重要性よりも低い重要性が与えられることもあります。 

変えられた重要性

重要性の異なるいくつかのものに一律の重要性が与えられることもあります。

これらはすべてアウトポイントであり、同じひとつのものの3つのバージョンなのです。 

重要性の度合いはすべて、その実際の重要性に比例しているのです。

間違ったターゲット

Aに向かって進んでいるべきなのにBに向かって進んでいるというような目標の取り違えは、アウトポイントです。 

これは通常、間違った同一性です。 また、間違った目的やゴールでもあります。 

「Xを取り壊せば、それで良くなるのだ」と思っていたら結果的には取り壊されるべきものはYだったことが明らかになる、ということはよくあります。

間違ったターゲット

税金から解放されるために王様を殺しても、次の政権のために収税官を生かしたままにすることになります。

不当な処罰の執行は、大抵の場合、間違ったターゲットというアウトポイントです。 

薬の消費者を逮捕し、製薬会社に賞を与えるのは、その一例です。 

軍事上の戦術戦略とは、ほとんどの場合、敵をうまくおびき出して間違ったターゲットを選ばせようとする努力なのです。 

人間関係における毛嫌いや自然に湧き上がる強い嫌悪感のほとんどは、ビルがピートに抱く間違った連想に基づいています。 

多くの逸脱は、間違ったターゲット、間違った源、間違った原因に基づいています。 

潰瘍(かいよう)のない患者に間違って潰瘍があると告げようものなら、回復を妨げるアウトポイントのせいで、その患者は一向に治らなくなってしまいます。 

間違った目標に費やされた労力を合算すると、世界を千年にわたって照らせるほどのエネルギーになるでしょう。

間違った源

「間違った源」というのは、間違ったターゲットのコインの裏側に相当します。 

間違った源から得た情報、間違った源から出された命令、間違った源から入手した寄贈品あるいは資材(供給品)というのは、結果的には混乱となり、トラブルの可能性へとつながります。 

間違った源

うっかりして間違った源から情報を受け取ってしまうのは、大変恥ずかしく、また混乱を招く場合があるため、これは諜報機関が好んで使う策略です。 東ドイツにあるD機関(間違った情報を流すという意味の「Disinformation」のD)は、非常に込み入った方法を使って、偽りの情報を埋め込み、その情報源を偽りました。 

技術も間違った源から発生することがあります。 例えば、ライプチヒ大学の心理学および精神医学部は、ヒトラー時代のドイツにおいて、死の収容所への扉を開けました。 これらの人々はどうやら、薬物を使用して、ヒトラーを自分たちの手先として世界に送り出したらしいのです。 第二次世界大戦の終わりにこれらの過激派たちは「世界精神衛生連盟」を結成し、米国精神医学会と米国医学会の協力を得て、世界中に「全国精神衛生協会」を設立しました。 これらが「精神衛生、教育、福祉」に関する合衆国政府の唯一のアドバイザーとなり、文明世界におけるすべての保健大臣の任命者となりました。 この機関は、人類を破滅に追いやろうとしており、すでに何千万人もの犠牲者を出しているというほど間違った情報源なのです。 

したがって、間違った源からデータを取り上げることだけでなく、そこから生まれる官僚主義もまた、惑星規模の狂気という結果に関して言えば、十分に逸脱したものになり得るわけです。 

話の次元を下げて言えば、悪漢(よこしまな、あるいは取るに足りない人)から得たレポートを取り上げ、それを基に行動を起こすというのが、経営において誤りを犯す通常の原因だということです。

相反する事実

ひとつの主題に対して、互いに相反する意見がふたつ出れば、私たちは「相反する事実」を手にしていることになります。 

この非論理性は「嘘」に分類してもよいでしょう。というのは、ふたつのうちのどちらかが嘘に違いないからです。 

しかし、調査の手順では、どちらが嘘であるのかを即座に見分けることはできません。 したがって、これは特別なアウトポイントになります。 

「その週、会社の収入は平均を上回った」というのと、「彼らは従業員に給料を支払うことができなかった」といったことが同時期に起こったとすれば、このうちの片方あるいは両方ともが嘘であるとわかります。 どちらが本当なのかはわからないかもしれませんが、これらが相反する意見であり、そのように分類できるということは確実にわかります。 

相反する事実

この点は調査を行う際に非常に重要であるため、ふたつの相反する事実を言っている人物が、今後の調査の主な容疑者となります。 例えば、「私はスイス人です」と言っておきながら、その人物のかばんからドイツのパスポートが出てきたといった具合です。 

ふたつの「事実」が相反しているか、あるいは矛盾している場合には、どちらが真実なのかはわからないかもしれませんが、両方が真実であることはあり得ない、ということは確実にわかります。 

たとえ同じ組織のふたりの異なった人物から出されたものであっても、その組織から出されたふたつの相反する「事実」はアウトポイントとして見なされます。 

追加された時間

追加された時間

このアウトポイントでは、私たちには抜け落ちた時間と逆のものがあるわけです。 追加された時間における最もありふれた例は、何かにかかっている時間が、想定できる時間よりも長引いているというものです。 その範囲では、これは矛盾するデータの一種です。例えば、何かを行うのに3週間かかるものが6ヵ月かかっていると報告される、というものです。 しかし追加された時間は、それ自体にアウトポイントとして注意を向けなければなりません。というのは、それに対して「物分かりよく」なってしまい、それ自体がアウトポイントであるとは見なさない傾向があるからです。

最も厳密な意味においては、追加された時間は以下のような時にとても深刻なアウトポイントになります。例として、ふたつ以上の出来事が同じ瞬間に起こり、そこに両方を経験できるはずのない同じ人物が関わっているとしましょう。 そのデータが真実であるためには、物質宇宙において時間が追加されなければなりません。 次のようにです。「私は1962年4月21日の真夜中、サンフランシスコからの船に乗りサイゴンに向けて発った。」 「私は1962年4月30日にサイゴンで任務を引き継いだ。」 両方の出来事が起こるためには、ここで物質宇宙に時間が追加されなければなりません。なぜなら、サンフランシスコから「サイゴン」に船が着くまで2~3週間かかるからです。 

別の、実際に起こったことで、追加された時間のより良い例としては、下位の役員に対して完了するのに1ヵ月かかる行動のチェックリストを送り、次の折り返しの郵便で完全な完了報告を受け取った、というものです。 チェックリストはその役員の手の中になんとたったの1日しかなかったのです! その完了報告が真実であるためには、その役員は物質宇宙に29日間を追加しなければならなかったことでしょう。 また、これはその役員の側では「抜け落ちた時間」でもあります。 

追加された、当てはまらないデータ

追加された当てはまらないデータ

単なる追加されたデータは必ずしもアウトポイントになるとは限りません。 それは誰かが綿密であるだけかもしれません。 しかし、そのデータが光景や状況に全く当てはまらないものであるにもかかわらず追加されている場合、それは確実にアウトポイントです。 

往々にして、追加されたデータは職務怠慢や本当の状況を覆い隠すためにそこに置かれます。 それは間違いなく、その人が何かを見えにくくしているということを意味します。 

また、追加されたデータは通常、間違ったターゲットや追加された時間のような他の種類のアウトポイントも含みます。 

このアウトポイントを使う際は必ず、あなたが「当てはまらない」という言葉を理解し、そのデータ自体が手元にある主題に当てはまらない場合にのみ、アウトポイントであるということを理解していなくてはなりません。

誤って含まれたデータ

誤って含まれたデータと呼ばれるアウトポイントがあります。これは省略されたデータというアウトポイントに付随するものです。

このようなことが最もよく起こるのは、心の中で、状況そのものが欠けており、データ(光景)を分類するのに最初に必要になるものがそこに存在していない場合です。 

誤って含まれたデータ

ひとつの例として、カメラのタイプについて全く知らない人がカメラを保管する、というものがあります。 その人は、ある特定のカメラのすべての必要な部品をひとつの箱の中に分類する代わりに、必然的に「レンズ・フード」と記されているひとつの箱にあらゆるカメラの「レンズ・フード」をごちゃまぜに入れてしまうことでしょう。 そのカメラを組み立てたり使用したりしようとする人は、「カメラの後部」「レンズ」「三脚」などと小ぎれいにラベルの貼られた箱ごとに部品を探すことで、何時間も無駄にしてしまうことになるのです。

ここでは、組み立てられたカメラはどのような外観をしており、どのように機能するのかという光景が欠けているため、データを実際よりも過度に同一化するのです。レンズ・フードは、レンズ・フードである。 三脚は、三脚である。 このように、誤った分類のシステムは光景を知らないがゆえに起こります。 

制服の区別ができない旅行者は、すべての制服を「荷物運搬人」として分類することで、その事態を「解決」します。 その旅行者は横柄な警部にかばんを渡してしまい、そうして拘置所の中で休暇を無駄にしてしまうのです。 

光景が欠けていると、あるものと、別のものとを過度に同一化することになります。 

新たに召集された陸軍中尉は、仲間の兵士を装った敵のスパイをあっさりと見逃してしまいます。 そのスパイの後ろにいるベテランの軍曹は、間違いなく彼を刑務所に放り込みます。なぜなら、「そのスパイは我々の連隊帽をかぶっていない!」からです。

時とともに、データの分類も変化します。 1920年には、港付近でカメラを携えていたら、誰でもスパイでした。 1960年には、カメラを持っていない人は旅行者であるはずがないため、監視されたのです!  

ですから、ひとつの文化的な時期における光景が、別の文化的な時期には当てはまらない、ということがあるのです。 

調査で利用できるように知っておくべき、他の3つのタイプのアウトポイントがあります。 それらは以下のようなものです。

想定された「同一性」が同一ではない

想定された「類似性」が類似していないあるいは同じ種類ではない

想定された「相違性」が相違していない

データの処理

これらの誤ったデータの処理が、何百ものパターンで、人に完全に誤った映像を抱かせることが可能です。

上記のような事柄をひとつでも含むデータをもとに行動を起こしたり命令を出したりすれば、過ちを犯すことになります。

判断力はデータに依存しています。

データが(上記のように)誤ったものであると、その答えは間違ったものとなり、道理に合わないものと見なされてしまうでしょう。

これらのデータの組み合わせは無数にあります。 同じレポートの中にひとつ以上(あるいはすべて)が存在しているかもしれません。

観察結果やそのコミュニケーションに、これらの非論理性のうちのひとつが含まれていることもあります。

もしそうであれば、その状況を解決しようとどのような努力をしても、それを修正することも、解決することもできなくなってしまうでしょう。

利用

どのようなデータであれ、上記の基準で検証すると、そのデータが非論理的な行動を誘うものであることがしばしば明らかにされます。

論理的な答えを得るためには、論理的なデータがなければなりません。

上記の欠陥をひとつでも含んでいるデータは、人を非論理的な結論へと導きかねません。

道理に合わない、あるいは実行できない指示は、上記の欠陥をひとつ以上含んでいることによって、非論理的になってしまっている結論にその基礎を置いているのです。

偽りの姿を見せたり、偽りの主張をして、他の人々をだますもの。

物事を実際よりも大げさに言ったり書いたりすること。

極めてひどい、みじめな。哀れな。

ある行動の正当性を示すために公に述べられる根拠や主張。 「悲惨な大義名分」というのは、特定の人々がその正当性を強く主張するが、実際には死や破壊をもたらすだけのもの、という意味で用いられている。例えば戦争や虐殺など、多くの人々が苦しめられ、犠牲になるようなことを正当化する主張。

手で物をつくる熟練労働者。

サイエントロジーは、知識の研究に取り組む実践的な宗教である。その技術の適用を通じて、サイエントロジーは人生の状態に望ましい変化をもたらすことができる。 その知識と技術の体系は、30年以上の歳月を費やしてL. ロン ハバードによってまとめられた。 サイエントロジー(Scientology)という用語は、ラテン語「scio(知るという言葉の持つ最も完全な意味において知ること)」とギリシャ語の「logos(~の研究)」に由来する。 また、サイエントロジーは魂をそれ自身、宇宙、他の生命との関わりにおいて研究し、取り扱うものと定義される。

望まれている向上が達成されること。 ウィンの例とは、人がコミュニケーション能力を向上させたり、幸福感の高まりを経験したり、自分の人生のある特定の領域に対して確信が高まったりすることだろう。

情報の中継、あるいは何らかの状況が非論理的になる過程に存在する特定の要因。事実として差し出されたが、実際には非論理的であることが判明するようなデータのこと。

何かが正しくないか間違っている、または見付からないという状態あるいは事実のこと。

今現在の時間のことで、観察されるとほぼ同時に過去になっていく時間。 この用語は、今現在ある環境をおおまかにさして用いる。

偏った、誤解を招く性質の情報。特定の主義や主張を宣伝したり広めたりするために用いられる。

コミュニケーションを受け取る、伝達する、あるいは送ることができるものをさす。 この用語はもともと電子工学で用いられるもので、二つの固定された点の間をエネルギーが流れる際に、そのそれぞれの点のことをさして言う。 例えば車のバッテリーでは、ふたつの端子(ターミナル)があり、ひとつの端子から別の端子にエネルギーが流れるようになっている。 サイエントロジーでは、コミュニケーションを取っている二人の人のことをターミナルと呼ぶ。コミュニケーションが両者の間を流れているからである。

哲学の分野に属する事柄、あるいは哲学に関係しているような印象を与えるものをさしていう。哲学とは、真実、存在、現実性、自由などの基本的な概念を系統的かつ精密に扱う知識や研究のこと。

国を治めたり支配したりする権力。

戦闘において、軍隊、船、飛行機などを短期的な目標に関して用いる方法。

英語の「strategy(戦略)」という言葉は、「総合的・全般的」を意味するギリシャ語の「strategos」から来ている。 「戦略」とは、「戦争または一作戦地域を全体的に指揮するための計画」をさす。

理性的な思考や行動から外れること。不合理な思考や振舞い。 逸脱とは基本的に、誤りを犯す、間違える、またより正確には、真実ではない固定観念を持つことを意味する。 この言葉はまた科学的な意味合いにおいても使われる。 それは真っすぐな線から外れるという意味である。 ある線がAからBに向かうものとし、それが「逸脱」するとすれば、Aからどこか他の点に行き、どこか他の点に行き、どこか他の点に行き、どこか他の点に行き、どこか他の点に行って、最終的にBにたどり着く。まっすぐという性質に欠けているということ、あるいは馬を見ているのに自分は象を見ているのだと思う人の例のように、物事を歪めて見ることを意味する。 逸脱した振舞いとは、誤った振舞い、あるいは理性によって裏付けされていない振舞いであろう。 「逸脱」とは正気に反するものであり、正気はその反対のものであろう。 「逸 = 道筋から抜けて横にそれる」と「脱 = 離れて抜け出す」から来ている。

何かについての別の側面や視点。 この表現は、コインにはふたつの面があり、通常それぞれの外観が異なることから来ている。

不注意による失敗をしてしまうさま。知らず知らずに。

かつてヨーロッパ中央部にあった、第二次世界大戦後の1949年に成立した共和国(ドイツ民主共和国)。 東ドイツは、以前のドイツが東西に分割された際に建国された。 この国は共産主義政府に統治され、後にソビエト陣営の国々の中で重要な役割を果たした。

ある国の軍事力や計画について、偽りの情報を公に流すこと。特に他の国々にそうした情報を流すことや、マスメディアに工作を仕掛けることをいう。

「技術」とは、科学や技能そのものに関する単なる知識をいうのではなく、技能や科学を適用する方法を意味する。 サイエントロジーにおいて「技術」という場合は、心の働きを高め、精神の潜在性を回復させるためにL. ロン ハバードが発展させた、サイエントロジーの原理を適用する手順や方法のことをさす。

ドイツ東中央部のライプチヒ市にある大学。1409年に創設された。 1800年代末、この大学でドイツの精神医学者で生理学者(生物およびその局部や臓器の機能について研究する専門家)のヴィルヘルム・ヴント(1832–1920年)によって、近代心理学と「人間は動物にすぎない」という偽りの学説が打ち立てられた。

受刑者が処刑されるために送られる強制収容所。 このような収容所が生まれた思想的な起源は、1879年ドイツのライプチヒ大学で初の実験心理学研究所を設立した、ドイツの心理学者ヴィルヘルム・ヴント(1832–1920年)の学説である。ヴントは、人間の魂は科学的な装置で測ることができず、明らかに存在しないように見えるため、人間は単なる動物でしかないという思想を広範に広めた。 19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて、ヴントの思想を信奉する精神医学者たちが「優生学」(優れた種族のみが子孫を残せるようにすることで人類を進歩させることができるという主張)という何の根拠もない擬似科学を作り上げた。 この主張は、ゲルマン民族は他のすべての民族を支配する運命にある支配民族であるというアドルフ・ヒトラーの思想を生んだ。 第二次世界大戦(1939–1945年)の終結までに、精神医学者は何百万人もの虐殺に加担した。犠牲者の多くは、残酷な「医学」実験の結果、ナチスの死の収容所で亡くなった。

各省庁の長官と無任所大臣の総称。

国の行政面の仕事に従事する人。

不要な光を遮断するためにカメラ・レンズの周りに取り付ける、金属製かゴム製のチューブ型の遮光物。 写真を撮る際には、カメラ・レンズからカメラに光が入る。 しかし、ある条件下では、光が不適切な形でレンズに入り、不要な光がフィルムに当たってしまうことがある。 レンズの周りにレンズ・フードを取り付けることで、これを避けることができる。

軍務に就くように呼び集める。

陸軍や海軍の将校のうち、下から数えて2番目の階級。少尉の上、大尉の下。階級は軍の士官学校を卒業することで得られる。

軍における下士官で、多くの場合、兵隊の訓練を担当する。

常設の軍隊で、通常は数千人規模の兵士から成る。